Journal de la Rive Droite 右岸通信

物理的には私は右岸にいる 精神的には左岸にいる これは右岸と左岸に解離している私の通信記録

愛着障害の症状と発達障害は間違いやすい

前回の知的障害の解離の補足訂正の説明に引き続き、ASD自閉症スペクトラム障害アスペルガー症候群)の解離についての補足訂正をしたい。

 

解離性障害のなかには自閉症スペクトラム障害的、アスペルガー症候群的、ASD的に見える人がいる。

柴山雅敏「解離の舞台」にも自閉型解離について書かれている。

しかし、実際は前回の記事の通りで本当に発達障害であれば、解離性障害ではないし、そもそも、ASD自体が誤診がとても多く、誤解されていると私の先生はいう。

柴山雅敏の本にある自閉型解離の例の人々の多くはおそらくASDではないのだそうだ。

 

ASDに見えてしまう一番の理由は以前の記事にも書いたが、感覚過敏であることだろう。

私は、他の発達障害要素がなく、感覚過敏だけが顕著ならば、それはHSPなのだろうとも書いた。

この感覚過敏を本来から持ち合わせていればHSPでよいのだが、育ちのせいで感覚過敏となる場合もある。

愛着障害である。

 

愛着障害とは簡単に言えば、養育者によって不安や不快を取り除かれながら、安心して他者を頼ったり信じたりしながら、3歳くらいまでの間、育つことができなかった人々を指す。

そのように育つと、まだ赤ちゃんだというのに、脳は自分で自分をなんとかせねば生きていけないと学ぶ。

守ってくれる人がいないから、生き延びるために外界に敏感になって、危機を乗り越えようと成長するのである。

 

愛着障害の人の敏感さの具体例をあげる。

☆気温に敏感

適切な温度ではないと不安感や不快感があり、季節性の鬱的な症状が出る

(季節性の鬱は知的障害のある人にも多いが、よく聞くと、寒い、または暑いから動きたくないというわがままで怠惰な理由が多いので別物)

☆物の触り心地や清潔度が気になる

外界との境界となる皮膚が敏感なため、汚いように感じるものを触ると汚染された気がして手を洗ったりが激しいという強迫性障害ASDのこだわり行動のような症状が出る

自分を包み込む衣服などにこだわりが出る

☆もしくは上記のことを我慢しすぎる

暑いや寒いを過剰に我慢し、エアコンをつけたりしない(つけることを思いつかない)など

 

このように見ると、私は自分をHSPだと感じていたが、愛着障害HSP傾向が組み合わさっているのかもしれないと思った。

愛着障害のある人の離人感は空気や物、音楽、人などと一体化するようなものとなりやすいはずだ。

自分と世界の境界が敏感で繊細だからこその一体感なのである。

私が音楽やきれいな景色を眺めるときはいつもその一体感がある。

これは「解離の舞台」では自閉型解離として紹介されているが、実際は愛着障害の人に特徴的な解離なのだろう。

 

愛着障害は多彩な症状を見せるために誤診と誤解だらけで、知的障害や発達障害のように見える場合もあり、重ね着症候群となりやすい。

しかし、生育歴、養育者の知的障害や発達障害人格障害愛着障害の有無を調べることで愛着障害か否かはわかるはずだ。

解離性障害愛着障害、知的障害、発達障害、いずれも細やかな見立ての上で鑑別し、初めて治療が成り立つので、やはり見立ては大事である。